原作に匹敵?「星の王子さま」のアニメが美しすぎる
女子がたいてい好きな「星の王子さま」
聖書の次に世界中で読まれているといわれている、サン=テグジュペリの名作「星の王子さま」。
わたしも大好きです。てか女子はだいたい好き。男性のみなさんは彼女や奥様と箱根に行ったときは、「星の王子さまミュージアム」に行くと絶対に喜ばれると思います。
とにかく絵がかわいい
女子人気の秘密は、作者のサン=テグジュペリが描いた、とにかくかわいい挿絵。
「星の王子さま」「Little Prince」といえば、この絵を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。内容に負けず劣らず魅力的なこの挿絵なしではこの本はここまでベストセラーにならなかったのではないように思います。
日本ではあまり見かけませんが、海外では結構見かけるhump(スピード運転を防止するためのこぶ)の道路標識が、どうしてもゾウをのみこんだウワバミにみえてしまう人は私だけではないのではないだろうか。
映画「星の王子さまと私」の映像クオリティがはんぱない
つい最近知ったのですが、2015年に「星の王子さま」は映画化されていました。
正確には、「星の王子さま」そのものを映画化したものではなく、同作を題材にした映画(原題は「The Little Prince」、日本語版では「リトルプリンス 星の王子さまと私」)です。
映画館での公開は終了しましたが、現在は、Netflixで配信されているようです。
私は実はまだ見ていないのですが、作中の「Little Prince」の部分の映像がはんぱなく美しいのです。
すべて紙から手作りしたそうで、かなりの労力と時間を必要としたとか。
Little Princeの儚さと、夢か現かわからない幻想的な雰囲気が非常に効果的に表現されています。監督のOsborne氏は「この本の詩的で繊細な雰囲気はCGアニメでは決して表現できないと思った」と語っていますが、その試みは見事に成功したといえるのではないでしょうか。
小説は英語版を読むのがおすすめ
原作はフランス語です。日本では、長らく岩波書店が著作権(独占的翻訳権)を有していたので、日本語版としては岩波書店から出ていた「星の王子さま」しか流通していませんでしたが、2005年1月22日にその著作権が切れ、それ以降、多くの書店から日本語訳が出版されています。
すべての日本語版を読んだわけじゃないけど、やっぱり、日本語訳だといまいち不自然だしわかりにくい。。
なので、フランス語が分かる方はぜひ原作を読んでみてください。
といっても、フランス語がわかる方はそんなにいらっしゃらないかなあと思う(私もわかりません)ので、英語版をおすすめします。
日本語版と同じく、英語版もいくつかあります。
古くからの英語ネイティブのファンには、1943年に出版された一番古い英語訳であるKatherine Woodsによる「The Little Prince」が一番人気であるようです。
それ以降に出版されたものだと、2000年に出版されたRichard Howardによる「The Little Prince」がポピュラーだそう。
英語ネイティブにも賛否両論だそうですが、Woodsによるもののほうが、言葉のチョイスやニュアンスが考え抜かれいてリズム感もよい、という意見が多いようです。
Woodsバージョンはたしかにふるめかしい単語がでてきてところどころ「??」となるのですが、上記のとおりリズムがいいし、表現も詩的で素敵だと思います。迷うのであればWoodsバージョンが個人的にはおすすめ。
とはいってもどれもニュアンスが変わる程度ではありますので、気に入ったものを一つ読んでみてはいかがでしょうか。