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マイにち×○ざんマイ

20代後半の○○○が、仕事とは無関係のことを毎日きまぐれに書いていきます。短いは正義が鉄則、のはずがたまに長くなる。

ノーブラ写真はダメなの?ーエマワトソンに見るフェミニズムのむずかしさ

エマワトソンのセミヌード(?)ショットに集まる批判

 

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先日、雑誌「Vanity Fair」に胸半分をあらわにした↑のショットが掲載された、エマ・ワトソン

彼女は数年前からフェミニストであることを公言し、2014年からは国連の”UNウィメン”の親善大使にも任命されています。そんな彼女に「こんな写真を出すなんてフェミニスト失格」「フェミニズムを主張する資格がない」などという批判がなされているようなのです。

 

彼女への批判は、おそらく「フェミニストとして『女性にも男性と同じ権利を』と主張しているのに、『セミヌード写真』という『女』を売り物にするようなふるまいをしている。これは矛盾だ。フェミニストを標榜するなら『女』であることを売り物にするな。」という趣旨なんだろうと思います。

 

うん、言っていることはわかります。筋がとおっています。

 

だけど、そこにフェミニズムがポピュラーにならない理由が巣くっていると思うのです。

 

 

フェミニストを標榜するなら「女」であることを捨てなくてはならない?

 

フェミニズムとは、Wikipediaによると、以下の意味です。

 

「性差別を廃止し、抑圧されていた女性の権利を拡張しようとする思想・運動、性差別に反対し女性の解放を主張する思想・運動などの総称」 

出典:フェミニズム - Wikipedia

 

要は、「『男だから』『女だから』関係なく、同じことを同じようにさせてほしいし、同じように扱ってほしい。」 ということだと思います。

 

もちろん、女性であるという理由で、いやな思いをすることもあるでしょう。

「男女平等」とは、「男女が平等でない」という事実があったからこそ生まれたことばでしょうし、「女性の社会進出」も「女性が男性より社会に進出していない」という問題意識があったから出てきたことばです。

 

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だけど、女性であることにより「得」をすることもたくさんあります。

「レディースデー」「女性専用車両」など、名前からして女性のためのサービスがあるのはもちろん、職場などでも、女性であることで人間関係がうまくいきやすかったり、厳しく怒られずに済んだり、しょうもないところでいえば、お菓子が余計にもらえたり(笑)します。

 

しかし、そういう「女性」であることによるメリットを享受しようとすると、「男女平等」「女性のエンパワーメント」の主張と矛盾することになります。

なぜなら、それは、ある部分で「男性と同じように扱え」といいながら、ほかの部分で「女性」であることを利用することになるからです。これではダブルスタンダードです。

 

だから、「誰からも批判されない」フェミニストになるためには、女であることを捨てなければならないのです。なぜなら、少しでも「女性っぽい」ことをすれば「男に媚びている。そのくせ女性の権利を主張している」とバッシングを受けてしまうからです。

 

 

多くの女性は「女性」であることが好きである。それゆえにフェミニストにはなれないという矛盾。

 

しかし、多くの女性は「女らしく」ありたい、という願望をもっています。可愛い服を着たいし、キレイになりたいし、ネイルもしたい。「かわいいな」「キレイだね」と言われたらうれしい。

 

 

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「女性の社会進出」が重要であることに異論はない、「女性のエンパワーメント」にももちろん賛成。だけど、「女性である」ことを捨ててまで主張することはできない。

だからといって、批判を受けることがわかっていて、「女性らしさ」をもったままフェミニズムを主張するほどのパッションもない(エマ・ワトソンはこれを実践している稀有で心の強い人だと思います。)。

そこまではできないし、したくもない。おそらく、こういう女性が多いんじゃないかと思います。

 

なにか主張することには責任を伴います。批判を受けることも覚悟しなくてはなりません。

しかし、フェミニズムは、「女性」の権利を主張する主張でありながら、その論者には「女性」であることを許さない(風潮がある)、難しい問題なのだなあと、あらためて気づかされました。

 

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