にんじんがそれほど好きではなかった私がにんじん好きになってしまった理由
私は、にんじんを嫌いとまでは言わないまでも、それほど好きではなかった。
というのも私が今まで食べてきたにんじんは、だいたい煮るか(カレー、豚汁、煮物)茹でるか(ハンバーグの付け合わせにたまに登場するボイルにんじん)されたもので、その食感はやわらかくて、お世辞にも美味しいと言えるものではない(付け合わせのボイルにんじんが好きという人間を私は見たことがない)。焼いたり炒めたりしたにんじんはまだましとはいえ、それでもすごく美味しいというわけではない(炒め物のにんじんはだいたいがおそらく彩りをよくするためだけに入れられているのだと思う)。
そんな私をにんじん大好きにさせたメニューがある。
にんじんマリネだ。
生のにんじんと調味料のみの、ど直球にんじんレシピ。玉ねぎのみじん切りを少し入れても美味しい。
にんじんを細切りにして、塩をなじませてしなっとさせて、お酢、塩コショウ、レモン汁を入れる。これだと酸っぱいという人は砂糖やハチミツを入れても良いが、入れなくても十分に甘い。オリーブオイルを少し加えてもいい。そして冷蔵庫で冷やしておくだけ。
実に美味しくて、大量に作ってもすぐにペロリと食べてしまう。
しかも、熱を加えないと吸収が良くないと言われているにんじんのβカロチンは、熱の代わりにお酢を加えることでも吸収が良くなるそう。美味しい上に栄養面でも合格なんて、優秀すぎ。
なんで生だとこんなに美味しくなるのか。好きすぎる。にんじんマリネ。