マイにち×○ざんマイ

20代後半の○○○が、仕事とは無関係のことを毎日きまぐれに書いていきます。短いは正義。わかっているけどだいたい長くなる。

木綿のハンカチーフの女はなぜ振られたのかー「いい女」の条件とは?

f:id:nounai888:20160822155228j:plain

 

恋人よ 僕は旅立つ 東へと向かう列車へ…

 

言わずと知れた太田裕美さんの代表作「木綿のハンカチーフ」。

と言っても私はさすがに原曲は知らず、椎名林檎のカバーでこの曲を知ったのですが。

 

勝訴ストリップ

勝訴ストリップ

 

 

 

木綿のハンカチーフ」の作詞をした松本隆さんは、松田聖子の「赤いスイートピー」「SWEET MEMORIES」やKinKi Kidsの「硝子の少年」、さらにかの有名な「風をあつめて」の作詞をした方でもあります。要するにスゴい作詞家の手がけた珠玉の一曲なのです。

  

おと・な・り [DVD]

おと・な・り [DVD]

 

 「風をあつめて」がキーになっている、岡田准一主演の映画。

 

木綿のハンカチーフ」は、地方で恋愛関係にあった恋人同士が、彼氏の上京をきっかけに遠距離恋愛をすることになったものの、次第に心が離れていくというストーリーです。

 

上京するに際して「都会で君への贈り物を探すつもりだ」という彼氏に対し、彼女は「何も欲しいものはないから都会の絵の具に染まらないで帰って」という。

彼氏が「君に似合うはずだ」といって都会で流行の指輪を贈ると、彼女は”NO”といって拒否する。「ダイヤも真珠もあなたのキスほどきらめくはずない」と言って。

彼氏が「見間違うようだろう」といってスーツ姿の写真を送っても、彼女は「草に寝転ぶあなたが好きだった」という。

 

そして、最終的に彼女は振られる。

 

 

木綿のハンカチーフ」は、「地方で辛抱強く待つ女性」という松本隆氏の理想の女性像を描いたものだといいます。

 

 

……しかし。

正直にいうと、私はこう思いました。「この女は振られて当然だよ…」と。

進学のためか仕事のためかはわかりませんが、彼氏が夢と希望を持って上京するというのに、出発のときから「都会の絵の具に染まらないで帰って」などと恋人のやる気をディスカレッジするようなことを言う。

彼氏がせっせと働いて稼いだなけなしのお金をはたいて流行りの指輪を買って贈っても「そんなのいらない」と拒否する。

彼氏が得意げに垢抜けたスーツ姿の写真を送っても「昔の方が良かった」という。

 

彼氏の考えや状況の変化を理解しようとする努力を全くせず、彼氏のやることなすこと真っ向から否定して「地元が一番」という自分の価値観を考え直そうともしない。

…最悪だ。 あげまんかさげまんかで言うならこの女は明らかにさげまんです。今彼女がYahoo!知恵袋でお悩み相談をしたら、間違いなく「貴女の言動からは都会で頑張ろうとする彼氏を理解して応援してあげようとする姿勢が全く感じられません。彼を理解し応援しようという気がない限り、彼とは別れるのがお互いのためです。地元には貴女と同じように地元最高!都会死ね!な男性がいるでしょうから、そういう貴女と価値観が合う人と結婚すればいいのではないでしょうか」と一蹴されるでしょう。

 

 

それに比べて彼氏は大人です。

彼は彼女と別れる理由を表面上は「都会が楽しくて地元には戻れないから」(「毎日愉快に過ごす街角 僕は帰れない」)と言います。

まあそれも理由の一つにはあるでしょうけど、おそらく一番の理由は、「こんなに地元に固執してアンチ東京の女とはもう付き合ってらんねーよ」ということだったのではないでしょうか。いわゆる価値観の相違というもの。

 

極め付けが、振られた暁に彼女が「最後に涙拭く木綿のハンカチーフください」とねだることです。あーあーここでも都会には染まりませんって素朴アピール(木綿のハンカチ=洗練されていない素朴なイメージ)かよ、だから振られるんだよ。。

 

 

 

いい女というのは、恋人や夫の最強の応援団になれる人だと思います。彼のチャレンジを応援し、支え、出すぎない程度に叱咤激励する。

自分の考えをしっかり持つのは大切なことですが、それは盲目的に自分の先入観や価値観に固執することとは違います。自分とは違う価値観や自分の知らない世界に出会ったときそれを理解しようとする柔軟性をもっている人こそ真の意味で「強い」といえるし、相手のことを理解しようと努力していることの証左でもあります。ましてや自分の大切な人が、新たな世界に飛び込もうとしているのであれば、その世界を受け入れ理解しようと努力し、彼に寄り添おうとするのが恋人というものではないでしょうか。

 

木綿のハンカチーフ」の女性はこれとはまるで正反対です。

 

とはいえ、これほど極端ではなくても、こういうことは今でも起こりうることなのかもしれません。恋人や夫婦のどちらかが新たな船出をしたけれど、もう一方が理解できずあるいはついていけずに別れてしまったというような。そういう意味では「木綿のハンカチーフ」今でもなお普遍的な魅力を持っていると言えるのでしょう。